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■この家の主は、還暦を迎えようとしているご夫婦です。新築前は名古屋に住んでおられました。打合せは、岩手で数回、名古屋東京でそれぞれ1回づつ行い、後はメールでのやり取りで、打合せを進めました。元々は、釜石のご出身でUターンし、老後を過ごそうと考えて岩手県に家を新築されました。焼き物造りがご趣味のご主人で、自然な味わいの中での生活を嗜好されておられました。敷地は元牧草地で、北側に下がっていく傾斜地でした。建物の配置は、プライバシーを気にせずに済む南側に向かって翼を広げるようにW字型の平面形状を軸にプランを進めました。これは、朝日が昇って、沈むまでの間、どこかの窓から必ず太陽の光が差し込んでいる状態を期待してのことでした。時間の変化に応じて、室内への光の入り方が変化していく、だけど一日中明るい家を演出したいと考えました。
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